疑問に答えます

北海道はニセコ倶知安町に移住されてきた斉藤さんに、俱知安町の問題について、元町議会議員の田中さんに質問してもらいます。

斉藤さん

それにしても外国人が多いですよね。

私スキーをするんですけれども、ひらふのエリア。もう横文字ばっかりで。彼らの物件なんですかね?

田中よしひと

90%が外国人の持ち物です。

斉藤さん

ゴンドラに乗っていても90%くらいが外国人。日本語はほとんど聞こえないです。

田中よしひと

そうですね。ほとんど植民地みたいになってます。

斉藤さん

植民地!すごいですね。

でも彼らって、私が聞いた話ですけど10万、20万で、一部屋で一泊が当たり前で、高い部屋だとなんと300万!私の年収を超えております。

田中よしひと

いやいやいやいやいや(笑)

外国人が安い土地を買って、そこに高級に泊まれる建物を建てるんですね、そこに一泊10万なり、高いところだと本当に300万するところもありますけど、こういったところでどんどんどんどん錬金術ですよね。

斉藤さん

彼らがそれだけ荒稼ぎをしてるので、投資もいっぱいありますから町としては潤ってますよね?

田中よしひと

ところがですね、全然潤ってないんですよ。

斉藤さん

えぇ?!

田中よしひと

というのが、彼らが新しく別荘を作った時とか、インフラ整備することになりますよね。

たとえば上下水道の整備とかっていうのは、実は全部地元の町の負担なんです。住民負担。

斉藤さん

どうしてなんですかね?

田中よしひと

それは、制度がないんですよ。

斉藤さん

ちなみにいくらくらい?

田中よしひと

倶知安町は年間100億円の町なんですけど、今外国人の別荘地に上下水道を通すために70億円かかってます。

斉藤さん

予算の70%?!これはやばいですねー!

田中よしひと

やばいですよ。

一回で払わないですよ。何年かに分けて払うんですけど、確実に水道料金は上がります。

斉藤さん

そうなったら私、最終的に住めなくなりますよ。

田中よしひと

そういうふうにしないように、しっかりと色々な対策を打たなきゃいけないですし、全部住んでる人に負担がいくっていうのは、これは国として間違ってると思うんですよ。

斉藤さん

絶対おかしいと思いますね。

田中よしひと

国は海外からの投資を呼んでるんですから、地元の負担にならないような法整備を急いでやらなきゃいけない、そう思います。

斉藤さん

それは具体的にどういうふうに?

田中よしひと

地元の自治体でできることと、国でできることってそれぞれ役割分担がありますから、しっかりと分けて考えないといけないです。

特にこういった敷設工事、水道管の敷設ですね、こういったものは地元じゃなくてやっぱり国がしっかりと面倒見るというような整備が必要になってくると思います。

斉藤さん

外国人の投資って、例えば白馬、京都もすごいじゃないですか?

同じことが起こってますか?

田中よしひと

起き得ます。

特に白馬っていうのはここと同じリゾートエリアなので、新たに参入して宅地造成化していくってなると同じ現象になるのはあり得ますね。

京都はもう都市部なので、外国人が建物を買う、不動産を買う、それによって地価などが上がると地元の人が買えなくなるんですよ。

斉藤さん

土地もアパートもマンションもね。

田中よしひと

マンションも投資目的で買うので住まないんですよ。

だから空いてる家のまま放置してあるんで、住みたいけど住めない。

空き家が町中で広がってく。

そういう状況になってきています。

斉藤さん

地元は負担だけさせられて、住民はどんどんいろんなコストが上がっていく?

田中よしひと

住民自体も外に出て行っちゃうんです。住むところがなくなって。

斉藤さん

それがやっぱり最終的には植民地化になってしまう?

田中よしひと

そうですね

斉藤さん

それで田中さんはこれをどういうふうにするつもりなんですか?

田中よしひと

まず、土地を買ったりすることに対してはしっかりと国が審査しないといけないと思っています。

オーストラリアではすでにやっているんですが、全く京都と同じような状況になる問題が顕在化して、もうオーストラリアの人が住めなくなっちゃったんです。

中国からの投資がどんどん入ったので、これを一旦止めて、「こういうところには外国人に土地を売りません」「こういう企業にも出資させません」ただ、政府が住居用の新興住宅街の土地を買うのは許すけど、「2年以内に建物を必ず建てなさい」「住むか、住まないなら絶対貸しなさい」そういう厳しい制限をつけたんですね。

日本もこういうことをしないと、投資を今どんどん呼んでますから。

斉藤さん

そういうことだと、やっぱり田中さん自身が町議会議員じゃなくて、国に出て行って日本の国を変えてもらわないといけないですね。

田中よしひと

そうですね。

町で経験したことが、じつは国の問題に直結しているということがこの12年間でひしひしと感じていたので、なんとか国の法律を国際化に準じたものに変えて、地域も潤う、国も潤う、みんながWIN-WINな法整備にしたいと思います。

斉藤さん

それはやっぱり国会でやって頂かないと。

田中よしひと

いけるかどうかはわかりませんが、チャレンジする気持ちは十分あります。

頑張りたいと思います。

斉藤さん

ぜひ頑張ってください。

田中よしひと

ありがとうございます。

斉藤さん

ありがとうございました。